http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1250846119/l50
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:15:19.22 ID:LfiTtv990
アカギ「子供たちの喜ぶ顔……っ! クク……ッ」 4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:20:16.31 ID:qDljdXrbO
やだこのアカギ超いい人っぽい
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:32:53.21 ID:LfiTtv990
え、続けていいの・・?
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:33:44.62 ID:3M0buYD6O
>>14 早く続けろ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:39:19.16 ID:LfiTtv990
南郷「石川さん、あれだ。間違いなくあの男がアカギだ」
石川「ああ……しかしどうしてあんな工場で……。ちょっと呼び出してきてくれるか?」
アカギ「クク……タンバリンをたたく……クマさん……ッ!!」
上司「アカギくん、面会がきているよ」
アカギ「関係ないね、そんなの」
上司「しかし、どうしてもと」
アカギ「一度コンベアの前に並んだらネジも残さない、終業のベルが鳴るまで」 18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:41:14.72 ID:LfiTtv990
上司「いやでも……」
南郷「アカギッ!」
上司「あっ、困りますよ。ほらアカギくん、さっさと外で」
アカギ「あらら……久しぶりだね、南郷さん」
南郷「ああ、やっぱりアカギか!アカギなんだな!」
アカギ「悪いけど今仕事中なんだ、後にしてくれるかな」 23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:44:10.52 ID:LfiTtv990
石川「おい、いつまで遊んでるんだ……。アカギ」
南郷「石川さん……っ!」
上司「いやあなたたち部外者でしょお願いですから外でやってくださいよ」
アカギ「フフ……そういうことか」
石川「今、うちの組にお前の名を騙る男が来ている。だが、俺が見る限り奴は二流だ。いいのか?そんな奴をのさばらせて……」
アカギ「いいも何も、おもちゃ作りは一流二流の話じゃないんですよ、石川さん」
石川「そんな遊びはどうでもいいんだ、麻雀の話だ、麻雀の」25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:48:53.17 ID:IRZpswGHO
鷲巣「ワシは……子供達の笑顔だけが好きっ……!」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:49:56.51 ID:LfiTtv990
アカギ「麻雀……?ああ、あのジジイと戦った遊びか……。おもちゃとしては……、確かに二流だ」
石川「はあ?」
アカギ「それに引き換え、おもちゃ工場の奥深さ……、本質……っ!そう、まさに本当の死線だ」
南郷「冷静になれアカギッ!まだ未成年のお前に職業云々を言うのは無茶な話だが、それはいくらなんでもない!」
アカギ「おもちゃ工場はそんなに浅いの?南郷さん」
南郷「浅いなんてもんじゃない、ましてただの工場勤務じゃないか!」 28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:52:22.71 ID:LfiTtv990
アカギ「ふーん、でも関係ないね。そんなこと」
南郷「コ、コンベアに戻った!?」
アカギ「南郷さんも石川さんも、社会の偏見に惑わされているんだ。俺には聞こえる、おもちゃを通じた子供たちの笑い声……」
石川「重症だ……」
上司「もう帰ってくださいよ……」29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:55:43.50 ID:2k3nmCly0
、‐- 、 ,. -- _
,ゝ ̄ ` ′゙,∠.._ 惑わされるな…!
/´ " " " ゙ ゙ ゙ .<` 悪魔の甘言に…!
7 " " " " , ゙ ゙ ゙ 、\
. i " " " ゙,.ィ / \ ゙ ` ゙ \ 今 肝心な事は
. | " " ,ィ/‐l/、 ,ゞト、゙ 、゙ヽl 完全なる遮断…!
| r=、 l.=。==._ ,。==ゞ ゙ N
. | {にl l ` ̄ _ \´ハN 閉めるんだ…!
,l ヾ=lノ __ ‘ ‐ ゝ 南郷さん達が…
_./:l "./ ヽ. ∟..二ニ7/ 入ってこようとする…
‐''"´:/::::::| / \ 一 /、 そのドアを…!
::::::::: !::::::::l′ \ ,イ:::::\
::::::::::l::::::::::l /:`:::l::::::::::::\ 断ち切る……!
::::::::::|:::::::::::\ /:::::::::::l::::::::::::::::::\ 今 完全に…!
::::::::::|::::::/\ヽ l::ヘ::::::::l:::::::::::::::::::::ハ
::::::::::l/:::::::::::o:ト .」::-:::::\::!::::::::::::::::/::::l 残しちゃいけない……
:::::::::::::::::::::::::::::: l`ー'l:::::::::::::::::`:::::::::::::/::::::::l 今… おもちゃの部品を……!
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:56:42.42 ID:LfiTtv990
石川「クソッ!今日のとこは帰る、また来るぞ、アカギ」
アカギ「お子さんができたらいつでも来てください、いいものありますよ。それじゃ、南郷さんも」
南郷「ああ」
上司「やっと帰った……」
治「工場長!大変です!大手メーカーから発注が来てます!」
上司「何ぃ?どんなのだ?」
治「そ、それが、限定生産の外車のミニカーを2000台。素材はとことん高級なものを、と……」
上司「ほう……素材のふっかけは効きそうだな……。利益はどのくらいn」
アカギ「足りねえな」 32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:57:19.84 ID:gnSSs+Nr0
たりねえなwwwwwwwwwwwww
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 18:59:19.48 ID:LfiTtv990
アカギ「2000……?足りねえ、足りねえよ……」
上司「ア、アカギ?何を言っているんだ?メーカーがそう指定したなら俺たち下請けはそれに従うしか……」
アカギ「2000台だと、2000人の子供しか喜ばせられない。いや、大きいお友達を差し引くともっと少ない」
アカギ「倍プッシュだ」
上司「4000だと!?馬鹿な!メーカーから2度と注文がこなくなるぞ!」
アカギ「それならそれでいいじゃないですか……、もとから赤字経営。失うものなんかない」
アカギ「なら、限度一杯まで作る……っ!4000だろうと……!10000だろうと……!」 37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 19:01:46.90 ID:JYyPajVgO
上司「ククク…リストラでトビだ。」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 19:02:46.60 ID:LfiTtv990
上司「何なんだ……、大手からの発注を無視して独断で増産……。こんなことして、何の徳がある……っ!」
アカギ「まだだ、まだ終わらせない。価格を2割落とす」
上司「馬鹿なっ!一台当たりの利益が1円を切るぞ!」
当時の1円、現在の貨幣価値にして約10円である――39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 19:04:33.62 ID:LfiTtv990
アカギ「へえ、まだ1円もあるんだ。じゃあさらに2割」
治「アカギさん!引き際を知ってください!僕らの職場が消えて無くなってしまうじゃないですか!」
アカギ「この受注、もとから引き際なんてない。俺たちの職場が消えようとも、子供たちの笑顔が大量に生まれるならそれでいい」
上司「アカギィ!」 43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 19:07:31.45 ID:LfiTtv990
治「アカギさん……今日は結局強制早退になっちゃいましたね」
アカギ「構やしねえ、いくらでも方法はある。明日の朝は早いぞ、さっさと寝ておけ」
治「えっ?そんなこと言われましたっけ?」
アカギ「いや、別に」
治「それじゃあどうして」
アカギ「朝……いや、深夜の1時なら工場に誰もいない。無断でコンベアも動かせる……ッ!」
治「!!」 46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 19:09:57.22 ID:LfiTtv990
アカギ「起きろ治、人員が足りない。お前にもミニカーの組み立てを手伝ってもらう」
治「無茶ですよ一晩で1万台なんて!腱鞘炎になるにきまってるじゃないですか!」
アカギ「その無茶ってやつが……おもちゃ作りじゃないのか?」
治「僕はアカギさんとはタイプが違うんです。僕はそこまで体を張れない」
アカギ「なら機械だけでも回してくれ、俺が全部組み立てる」
治「そんな……ってアカギさん!ほら!警備員がいるじゃないですか!やっぱり無理ですよ!」
アカギ「ふーん」
フワッ 49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 19:13:41.70 ID:LfiTtv990
アカギ「ほら、開いたぞ治」
治「あああ……」
アカギ「あれのことなら心配ない、お前は何の罪にも問われないさ。さあ、機械を回してくれ」
治「僕はもう知りませんよ……」
ガコン
流れてくるミニカーのパーツを即座に手に取り、2秒後には完全な形に仕上げるアカギ
何万回と繰り返してきた動きのため淀みはない
しかも近所ではヤンキーが爆音を鳴らして走行しているため、コンベアの音に気付く者はいない 伝説の夜の幕開けである 50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 19:16:29.89 ID:LfiTtv990
ネタがきれました^q^